肥後民芸 彦一こま:井芹眞彦さん

入手場所:熊本県伝統工芸館
熊本県熊本市中央区千葉城町3-35
TEL:096-324-4930
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高さ8.5cmほど。
左手には酒の徳利、右手には「彦一」と書かれた栞を持ち、笠を被った可愛らしいタヌキのお人形。
かと思いきや…
実はこのタヌキ、分解すると4つの独楽になるカラクリ独楽なのだ。
同封の栞に彦一こまの説明が書かれていた。

【古い革袋に盛った新しい民芸品】
◎彦一頓智小話に起縁する 「たぬきコマ」
九州が生んだ頓智彦一については沢山の小話があるが
人をダマス理も彦一に逢うては手も足も出ず遂に彦一の家来となって従順したという…
この有名な小話を作品化したものである。
一家のユーモア、疾病除け、盗難除けのマジナイとして創作された漫画的野趣豊かな民芸品で縁起玩具として広く愛好されている。

【彦一頓智小話の一つ】
彦一がある朝、畑の見廻りに行ってみ ると、自分の畑に石コロを一パイ投げこんである。
これを見た彦一
「これは有難い。石肥三年といって三年は肥料を施らんでもよい。馬糞はクソヤケと言って畑がやける。馬糞でなくてよかった。」と繰返し繰返しわざと声を出して喜んで帰った。
所が翌朝其の畑に行ってみると、石ころは全部拾い上げ、其の代わり馬糞を一パイ施してある。
彦一日 く、「困った困った、折角石コロを入れて貰って喜んでいたら馬糞と入れかえてある。多分理の仕業だろう。困ったことをしてくれた。」とわざと困った様子をして帰ったという。

彦一さんは肥後国熊本藩八代城の城下町に暮らしていた下級藩士。
一休さん、吉四六さんと並ぶ“とんち話”の主役。
彦一にまつわる民話を「彦一ばなし」とよび熊本県では今も語り継がれているそうだ。
彦一さんをモチーフにしたので「彦一こま」なんだね。
実際に分解してみると…
おぉ~、簡単に分解できた。
笠・頭・胴・台座・尻尾がバラバラになり、台座に尻尾を差し込むとタヌキが4個の独楽に変身。

実際に回してみると、どの独楽もクルクルと軽やかに回転する。
こりゃ楽しい郷土玩具だね。
やっぱり子供はこういった動かせる玩具を好むと思うな。
入手日:2022年8月17日
※掲載されている内容は当時のものです、情報が古い場合がありますのでご了承下さい。
【笑い豚2】
60代。酒場を知り尽くした男の飲んだくれブログ。
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