赤坂人形 狐義太夫:野口紘一さん

入手場所:赤坂飴本舗
福岡県筑後市蔵数312
TEL:0942-52-4217
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九州郷土玩具ツアー(4日目)
朝、長崎県佐世保市を出発して昼前に福岡県筑後市にある「赤坂飴本舗」に着いた。


こちらのお店、看板に書いてある通り“自家製の飴”を販売している飴屋さんなんだけど…

ショーケースの中には白っぽい土人形が沢山並んでいる。
そう、こちらは江戸時代から続く「赤坂人形」を製作販売している店でもあるのだ。

こぢんまりとした店内には「赤坂人形」と書かれた看板が置かれ、横のショーケースにも数々の赤坂人形が無造作に並んでいる。

こちらの狐義太夫は高さ8cmほどの土人形。
白地に赤や青で簡単な彩色が施された素朴な人形。
顔を少し右に傾け義太夫節(浄瑠璃)を語っている狐の姿が可愛らしい。

同封の栞に「赤坂人形の由来」が書かれていた。
紅葉映える筑後赤坂の里は、江戸中期の頃から有馬藩のご用窯として知られた赤坂焼の産地であった。
赤坂人形は、陶芸職人の余技として製作されたものといわれている。
別名「ててっぽっぽ」とも呼ばれ、幼童の玩具や民芸品として親しまれてきた。
製作技法はシンプルで、素焼に胡用粉をかけ、紅黄、青などの食用色素で彩色するもので、ほのぼの とした温もりがある。
日本の郷土玩具百選でも「筑後の赤坂というところを訪ねると、まことにひなびて、心温まる土人形 がひっそりと待っていてくれる」と紹介されている。
子守笛、鳩笛、ふくろう笛の笛類のほか福助、天神、猿などの十数種の人形たちが温和な筑後の使者として旅立ちを待っている。
製作窯元 赤坂飴本舗
江戸時代中期から作られている歴史のある赤坂人形。
由来の中にに書かれていた「ててっぽっぽ」とは、筑後の古い言葉で「不器用な人」という意味らしい。

確かに不器用な人が作ったような素朴な人形だ。
赤坂人形の特徴は型を合わせた際に出る、はみ出した部分が残ったまま製品になっている点。
これは鯛焼きにも見られる部分、ハサミでカットする店もあるぐらいだ。
羽根付き餃子の羽根の部分と言った方が分かりやすいかもしれない。
彩色もテキトーっていえばテキトー。
チャチャッと筆を引いただけなようにも感じる。
それが赤坂人形の良さでもある。
素朴で味のある土人形、赤坂人形は大好きだ♪
入手日:2022年8月20日
※掲載されている内容は当時のものです、情報が古い場合がありますのでご了承下さい。
【笑い豚2】
60代。酒場を知り尽くした男の飲んだくれブログ。
https://waraibuta2.blog.fc2.com/
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