弓野人形 早起き笛:江口人形店

入手場所:うなぎの寝床
福岡県八女市本町327
TEL:0943-24-8021
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八女市にある「うなぎの寝床 旧寺崎邸」さんは古民家をリノベーションした純和風の建物、白い暖簾が揺れている。
本来「うなぎの寝床」というと間口が狭く奥行きが長い間取りの事だけど…
こちらの店舗は間口が広くとても赴きのある造りになっている。
白暖簾をくぐり店に入ると、どこか懐かしい空気が漂う和の空間があった。
こちらは「衣・食・住」をテーマにした様々な商品を取り扱っているセレクトSHOP。
靴を脱いで上がると、そこには陶芸品や木工品、ガラス製品、和装の服、籠、郷土玩具,etc.
いろいろ味のある商品が展示販売されていた。

こちらの早起き笛(弓野人形)は江口人形店さんの作品。
「早起笛」と書かれた笛の上に鶏がとまっている。
真っ赤な顔の鶏は青い尾が特徴的。

試しに笛を吹いてみると「コケコッコー!」や「クックドゥ~ドゥルドゥ!」とは鳴らず…
「ホーホー」と素朴で優しい音色で鳴った。
同封の栞に「弓野人形」の由来が書かれていた。

現代人が求めているものは泥くさい素朴さである。
それを充してくれるものに郷土民芸の弓野人形がある。
武雄市西川登町弓野がその地であり、現在の産地でもある。
弓野人形の歴史は明治十五年(一八八二年)にさかのぼる。
博多人形師藤原清重(清左エ門)に弟子入りした原田亀次郎 (博多大名町生れ)は博多人形の製作技術を身につけるため一生懸命努力したが、弟子入りして五年ほどすると博多人形の作られた美にあきたらなさを覚え、九州の各地を修業し嬉野町吉田山にやって来た。
これを知った弓野のつくり酒屋のご隠居奥川権左衛門は自宅に招いて心おきなく滞在することをすすめた。
亀次郎はその恩義に報ゆるため腕におぼえの土人形をつくった。
欲得を離れた心で制作した土人形は素朴ななかに見る人の心をなごやかにするものがにじんでいる楽しいものであった。
そこで、亀次郎の腕を見込んだ同地の旅籠若松屋の主人 江口友三郎は亀次郎を養子に迎え、工房を新築して、本格的な弓野人形の製造をはじめたのである。
時代の移り変りに従って製造品は三月・五月の節句人形・ 玩具・置物などから大正年代には子供たちの郷愁を誘うトテッポッポ (ハト笛)がつくられた。
製品には変遷があったが泥くさと素朴さは一貫して流れている。
弓野人形窯元 江口人形店
博多人形師の技術を受け継いでいる弓野人形。
そういわれてみれば、素朴ながら気品を感じれれる作品だ。
入手日:2022年7月20日
※掲載されている内容は当時のものです、情報が古い場合がありますのでご了承下さい。
【笑い豚2】
60代。酒場を知り尽くした男の飲んだくれブログ。
https://waraibuta2.blog.fc2.com/
最後まで読んで下さり ありがとうございました
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