尾崎人形 饅頭割り人形:尾崎人形保存会

入手場所:うなぎの寝床
福岡県八女市本町327
TEL:0943-24-8021
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九州郷土玩具ツアー。
レンタカーを(法定速度で)ぶっ飛ばし八女市にやって来た。
八女市と言えば「八女茶」が有名、道の両側に茶畑が広がる光景は故郷の静岡を思い出させる。
しばらく走るとカーナビが「目的地は左側です」というアナウンス。

「うなぎの寝床 旧寺崎邸」さんは古民家をリノベーションした純和風の建物、白い暖簾が揺れている。
本来「うなぎの寝床」というと間口が狭く奥行きが長い間取りの事だけど…
こちらの店舗は間口が広くとても赴きのある造りになっている。

白暖簾をくぐり店に入ると、どこか懐かしい空気が漂う和の空間があった。
こちらは「衣・食・住」をテーマにした様々な商品を取り扱っているセレクトSHOP。

靴を脱いで上がると、そこには陶芸品や木工品、ガラス製品、和装の服、籠、郷土玩具,etc.
いろいろな味のある商品が展示販売されている。


郷土玩具を入手する際、本来なら製作者さんから直接購入して愛着と思い出に浸りたいんだけど…
広い九州、時間的にそれは無理という事が分かったので予めこちらに取り置きをお願いしておいた。
「うなぎの寝床」さんはネット販売もしているので自宅からでも郷土玩具の購入は可能。
でもね。
「それをやったらお終いだ!」と自分に言い聞かせ…
せめてもの思いで、現地付近まで行って購入する事にしている。

伝統ある尾崎人形は佐賀県神埼市の尾崎西分地区に伝わる土人形。
こちらの「饅頭割り人形」は江戸時代から作られている「饅頭喰い人形」にそっくりだ。
淡い紫の着物を着た子供が、「二つに割った茶饅頭」を両手に持って立っている。
子供はなぜ半分に割った饅頭を持っているのかお分かりだろうか?


実はこの子、とても頭が切れる子なんですよ。
昔、ある村人が親孝行で評判の子供に…
「お父さんとお母さん、どちらが好き?」と聞いたところ。
手に持っていた饅頭を二つに割って…
「おじさんは、このお饅頭のどちらが美味しいと思いますか?」
と問い返したそうだ。
「どっちも好きです」と言えばいいところを、あえて饅頭を割って問い返す機転!
いやぁ~、実にクソ生意気なガキ…
いやいや、立派なお子さんです。
この説話が元になり「饅頭喰い」の人形が作られたそうだ。
この子供、あまり賢そうな顔をしてないけれどトンチが利くんだね。

※こちらは伏見人形(京都)の饅頭喰い

※わが家の一員(各地で作られた饅頭喰い人形)
入手日:2022年7月20日
※掲載されている内容は当時のものです、情報が古い場合がありますのでご了承下さい。
【笑い豚2】
60代。酒場を知り尽くした男の飲んだくれブログ。
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