鴻巣 鯛車:秋元人形店

入手場所:秋元人形店
埼玉県鴻巣市人形町3-1-61
TEL:0485-41-0412
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鴻巣(こうのす)郷土玩具ツアー。
「鴻巣」は江戸時代から「ひな人形の街」として人形作りが盛んに行われ、職人たちの技術が現在に伝えられている。
鴻巣市の街道を走っていると、人形店があちこちに見受けられる。
そう、ここが鴻巣市人形町だ。
その中の一軒に「秋元人形店」はあった。
店に入ると、まず目に入るのが豪華な雛人形や五月人形の数々。
ほとんどの人形に「○万円~○十万円」の値札が付いている。
オイラの目的は郷土玩具愛好家の間では広く知られている「鴻巣の赤もの」という郷土玩具なんだけど…
どこを見ても、それらしき物が見当たらない。
キョロキョロしていると…
「いらっしゃいませ」
ご主人が笑顔でやって来た。
「鴻巣の赤物が欲しいのですが」と言うと店の一番奥に案内された。
そこにはひっそりと赤物たちが並んでいた。

だよね。
やっぱりメインはゴージャスな節句人形、価格が全然違うもんね。
ひっそり佇む赤もの人形、オイラにゃこっちの方がお似合いさ。

購入した「鯛車」は高さ10cm、長さ6.5cm。
車輪付きの台座の上に乗る真っ赤な鯛。
顔に白い斑点が描かれているが、これは波のしぶきであろう。

「赤もの」は家具や節句人形を作った後に出る「おがくず」を再利用して作られた練り物人形。
江戸時代、子供が患う伝染病で一番恐れられていたのが「疱瘡(ほうそう)」
当時、赤い色は疱瘡除けの効果があると信じられていたので、各地で「赤もの(赤い色のおもちゃ)」が作られていた。
親は子供の健康を願い「赤もの」を買って子供に与えたり、子供の枕元に置いたりしたそうだ。
いつの時代だろうが、親の愛情は海より深いもんだ。

「鯛車」のように車輪が付いているタイプは引っ張って遊べるので、貰った子供はきっと喜んだと思う。
※「鴻巣の赤物」は国の重要無形民俗文化財に指定された価値ある郷土玩具です。
入手日:2004年3月14日
※掲載されている内容は当時のものです、情報が古い場合がありますのでご了承下さい。
【笑い豚2】
60代。酒場を知り尽くした男の飲んだくれブログ。
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最後まで読んで下さり ありがとうございました
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