甲府 カナカンブツ:佐藤君三さん
カナカンブツは高さ42cm、郷土玩具の中では大きな方だ。
紙製の張子面と前立を棒で支え、垂れを付けた簡素な武者人形。
江戸時代後期から明治時代中期頃までに流行した端午の節句における節供飾り。
カナカンブツという聞き慣れないネーミング。
語源を調べてみると、金兜(かなかぶと)が訛ったという説と、
紙冠物(かみかんぶつ:紙でできた冠)という2つの説があるようだ。
同封の栞によると…
「事の起こりは武家の端午の節句飾りの甲冑等を見てひそかに対抗する甲州庶民の気骨が
せめて紙製のの飾り物をと近所隣が集まって紙や竹、木等の材料で無細工なカブト・面・ヨロイの組合せを作り飾ったのが始まり…」
と書かれている。
ようするに、江戸時代の甲州庶民が武家の「端午の節句の甲冑飾り」を見て
せめて我が子にも「節句の甲冑飾りを…」と、紙や木でカブトやヨロイを作ったって事。
通称「おかぶとさん」と言われ、端午の節句に各家庭で飾られていたようだ。
カナカンブツは子を持つ親の愛情から生まれた民芸品だったんだね。
カナカンブツの上部に付いた張り子のお面は、こちらの武田家の武将の他に天狗がある。
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